公認会計士は、医師と弁護士に並ぶ国家3大資格の1つで、合格率は毎年10%前後です。
難関資格である公認会計士に合格できるよう公認会計士講座を開いている予備校はたくさんありますが、その中でもTACの公認会計士講座は毎年多くの受講生から選ばれ続けています。
TACは北海道から九州まで、全国展開しており、予備校の中でも大手にあたります。
そんなTACの公認会計士講座が人気の理由は、合格独占率の高さです。
今回は、TACの公認会計士講座の合格率や合格者数などについて、他の資格予備校と比べながら解説していきます。
TACの公認会計士講座を受講予定の方や、検討中だ、という方は、ぜひ参考にしてみてください。
TAC公認会計士講座の合格率は公表されていない
TACの公認会計士講座の合格率は非公開となっており、調べても知ることはできません。
しかし、その代わりに合格者数は公開されています。
新試験制度制定後の2006年から2022年までの間で、TACの公認会計士講座から輩出された累計合格者数は9,717名です。
合格率を公開していない予備校は他にもありますが、TACの公認会計士講座が合格率を公開していない原因は次のような理由が考えられます。
TACは受講者数が多いため、合格率はそれほど高くないと予想できる
TACは合格者累計実績が9,717名と多いので、合格率も高いと思う方もいるかもしれませんが、実は合格率はそれほど高くないと予想できます。
なぜなら、TACは数ある資格予備校の中でも大手の中に入るため、その知名度と信頼度から、TACの公認会計士講座を受講する方の母数も多いと考えられるからです。
受講数が多ければ、当然、合格者数も増えますが、同時に不合格者が多くなりやすくなります。
そのため、合格者数は多くても合格率に換算するとそれほど高い数字がでないのでは、と推測できます。
もちろん、これはただの推測であり、合格率が高いのに公表していないだけ、ということも十分考えられることです。こればかりは推測の域を出ません。
ただ、多くの合格者を輩出していることは事実ですので、合格者数の多い予備校で受験したい方は、TACの公認会計士講座がおすすめです。
TAC公認会計士講座の合格者数はどれくらい?
合格者数が多いと言われているTACの公認会計士講座ですが、実際の合格者数はどのくらいなのでしょうか。
TACの公認会計士講座の2006年から2022年までの公認会計士合格者数の推移は次の通りです。
年 | 合格者数 |
---|---|
2022年 | 410名 |
2021年 | 289名 |
2020年 | 401名 |
2019年 | 360名 |
2018年 | 357名 |
2017年 | 352名 |
2016年 | 385名 |
2015年 | 372名 |
2014年 | 415名 |
2013年 | 458名 |
2012年 | 550名 |
2011年 | 554名 |
2010年 | 885名 |
2009年 | 806名 |
2008年 | 1,170名 |
2007年 | 1,320名 |
2006年 | 633名 |
年によって合格者数にばらつきはありますが、多い年だと1,300名を超える合格者を輩出しており、これらを全て合計すると、累計で9,717名の合格者を輩出していることになります。
また、この合格者数は、目標年度の試験に合格するために必要と考えられている講義・答案練習・公開模試・試験委員対策・法令改正等をパッケージ化したTACのコースにおいて、合格に必要な科目を全て受講し、かつ最終合格された方の中での数字です。
合格者占有率は業界トップクラス!
2022年度の公認会計士試験の全体合格者数は1,456人でした。
そのうち、TACの公認会計士講座からの合格者は410名です。
全体合格者数に対してTACの合格占有率は約28.16%で、この占有率は業界ではトップクラスです。
つまり全体合格者の約3割はTAC出身の合格者ということになります。
合格者の占有率を重視して公認会計士講座を選びたい方はTACの公認会計士講座の受講を検討してみましょう。
TAC公認会計士講座の合格者数・合格者占有率を他社の講座と比較
2022年度の公認会計士試験で、TAC公認会計士講座は合格者を410名輩出しています。
この情報だけ見るとトップクラスの成績ですが、他の予備校と比べるとどうなのでしょうか。
TACの公認会計士講座と、他の予備校の公認会計士講座の合格者数と合格占有率を比較すると次のようになります。
TAC | 410名 | 不明 | 28.16% |
大原 | 397名 | 不明 | 29.19% |
CPA会計学院 | 606名 | 35% | 41.6% |
クレアール | 不明 | 不明 | 不明 |
上表を見てわかる通り、TACの公認会計士講座の合格者数は確かに多いですが、他の予備校と比べると合格者占有率はやや低い傾向にあります。
また、合格者数と合格者占有率共に高いのがCPA会計学院となっており、また、大手の予備校で合格者、合格率、合格者占有率を全て公開しているのはCPA会計学院のみになります。
TAC公認会計士講座の合格者数・合格者占有率は業界トップクラス!
今回は、TACの公認会計士講座の合格率や、合格者数についてご紹介しました。
TACの公認会計士は、合格者を多く輩出しており、2006年から2022年まで累計で9,717名の合格者を輩出しています。
一方で、受験者数は公開しておらず、TAC全体での合格率まではわからないのが実状です。
しかし、合格者数、合格者占有率は業界トップクラスですので、合格者数の多さを重視して公認会計士講座を受講したいという方は、TACの公認会計士講座を候補として検討してみても良いのではないでしょうか。